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COLUMN~コラム~

シャトー・お城イメージ

皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。

 

お店で販売されているワインや、レストランのワインリストなどを見ていると、必ずと言っていいほど「シャトー・〇〇」というワインがありますよね。

今回のコラムでは、この「シャトー」という言葉についてお話ししたいと思います。

 

本来、「シャトー」とは、フランス語で「お城」を意味する言葉です。

西洋のお城といえば、シンデレラ城のような豪華絢爛なイメージがありますよね。(写真のシンデレラ城のモデルとなったお城はドイツにありますが

学生時代に少しだけフランスに住んでいた私は、現地のスーパーに並んでいたワインのラベルを見て、習いたてのフランス語の知識から「シャトー」が「お城」だということがわかると、きらびやかなお城を思い浮かべながら、

「あぁ、これは上等なワインに違いない!ここで安く売られているのは、きっと輸送料や関税がかかっていないからで、日本で買ったらかなり高いのだろう

と考え、「シャトー・〇〇」という名の10ユーロ以下のワインを買っては、ものすごくありがたがって飲んだり、自宅に招いた友人に勧めたりしていたのでした・・・。

 

今となっては、そんな過去の自分がかなり恥ずかしいです。笑

 

というのも、ワイン用語で使われる「シャトー」という言葉は、主にフランスのボルドー地方で、ブドウ園を所有し、そこでとれたブドウを使ってワインを生産している醸造元のことを指しているのであって、決して一級品を意味しているわけではないからです。

ちなみに、「シャトー」と呼ばれるようになったのは、ボルドー地方では昔から多くの醸造元がお城のような立派な建物を構えてワイン造りを行っていたからだそうです。

現在では、お世辞にもお城とは呼べないような「シャトー」も数多くありますが

 

ボルドー産のワインには、品質の優劣に関わらず、そのほとんどに「シャトー」という言葉がついています。

そのため、「シャトー」がつくワインにも、超高級なものからリーズナブルなものまで、様々なものがあるのです。フランスに10ユーロ以下の「シャトー・〇〇」があったのにも頷けますね。

 

皆さんは、私と同じような勘違いをして、恥ずかしい思いをされないようにしてくださいね!

 

それでは今日はこのへんで。また来週

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