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COLUMN~コラム~
【〜モーツァルトの生まれ故郷・オーストリアのワインとは〜】
皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。
突然ですが、皆さんは音楽はお好きでしょうか?
あまり好きではないという方も、冒頭の写真の人物には見覚えがあるのではないかと思います。
『フィガロの結婚』や『トルコ行進曲』などの作品を残したクラシックの巨匠、モーツァルトですね。
今から263年前にあたる1756年1月27日、モーツァルトはオーストリアのザルツブルクで誕生しました。
1月27日といえば、今度の日曜ですね。
そこで、今回のコラムでは、モーツァルトの生誕を記念して、オーストリアのワインについてお話ししたいと思います。
紀元前の時代からワイン造りが行われていたというオーストリア。
2016年のワイン生産量の世界ランキングは18位。日本が27位だったことに比べると、まずまずの生産量があることがわかりますね。
ドイツと国境を接するオーストリアでは、ワイン法や栽培されるブドウ品種などには、ドイツとの類似点が多く見られます。
ただ、ドイツに比べて温暖な気候のオーストリアで生産されるワインは、ドイツのワインよりもボリューム感が出る傾向にあります。
オーストリアを代表するブドウ品種といえば、グリューナー・ヴェルトリナー。
青りんごのような香りとしっかりとした酸味のある白ワインを生み出すブドウです。
この他にも、白ワイン用のリースリングや、赤ワイン用のツヴァイゲルトといった品種などが多く栽培されています。
リースリングはドイツを代表する品種なので、ドイツとオーストリアのリースリングを飲み比べたら、両者の特徴がわかりやすいでしょう。
オーストリアでワインが生産されている地域は、国の東部に集中しています。
首都・ウィーンの市街地にもワイン用の本格的なブドウ畑があるのですが、このように首都にブドウ畑があるのは、面白いことに世界の中でもオーストリアだけなのだそうです。
また、オーストリアには、何世紀にもわたってヨーロッパに君臨してきたハプスブルク家による宮廷文化が花開いたという歴史があります。
そのような中で、モーツァルトをはじめ、数多くの音楽家達が輩出されてきました。
きっと、当時の貴族たちは、宮廷の晩餐会や舞踏会などで彼らの演奏を聴きながら、ワインとご馳走を楽しんでいたのでしょう。
皆さんも、今度の週末は、モーツァルトの楽曲とオーストリアワインのマリアージュに酔いしれてみてはいかがでしょうか?
それでは今日はこのへんで。
また来週!
※オーストリアには「ホイリゲ」という独自の新酒の文化がありますが、その詳細についてはまた後日お話しできればと思います。