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COLUMN~コラム~

【〜3月25日はギリシャ独立記念日!ギリシャとワインの深い関係とは〜】
皆さん、こんばんは。井上ワイナリー広報担当の石関華子です。
今日は春分の日、日中は汗ばむくらいの陽気の日も多くなってきましたね。
ところで、今度の月曜日(3月25日)はギリシャの重要な祝日、400年間近く続いたオスマン=トルコ帝国の支配から独立を果たしたことを記念する「独立記念日」です。
そこで、今日のコラムでは、そんなギリシャとワインの深い関係についてお話ししたいと思います。
古代文明が花開いたギリシャ。古代遺跡やエーゲ海の島々のリゾートのイメージが強く、ワインのイメージはあまり強くないかもしれませんが、実は太古の時代からワインとの結びつきが非常に強い国なのです。
というのも、ギリシャはヨーロッパで最初にワインが造られた場所でもあり、紀元前3000年頃には既に本格的なワイン造りが行われていたのです。
また、ギリシャ神話に登場するゼウスの息子、ディオニソスがワインを象徴する神であることや、古代ギリシャ文学の中にも数々のワインの描写があることからも、この時代の人々にとってワインがいかに重要なものであったかを伺い知ることができます。
紀元前8〜7世紀になると、ギリシャ人はヨーロッパの広範囲に渡って貿易を行うようになりました。それに伴って、ブドウの樹やワイン造りもヨーロッパの各地へと伝わりました。
そのため、私たちが現在ヨーロッパの国々のワインを楽しめるのは、このときのギリシャ人のおかげでもあるのです。
中世から近代にかけて、ギリシャは列強の国々に翻弄されることになります。そのような歴史の荒波にもまれる中で、ギリシャのワイン造りの発展は、他の国々に比べて遅れを取ってしまいました。
そんなギリシャのワインにも、1980年代に変革期が訪れます。
ワイン先進国で修行をしていた若い造り手たちが帰国し、醸造所にも近代的な設備を整え、ギリシャの気候風土を活かし、いわばギリシャならではのワイン造りを推し進めていったのです。
このような”ワインルネッサンス”と呼ばれる動きが起こって以来、ギリシャのワインの品質は年々向上し、現在では国際的なコンクールにおいても数多くの賞を受賞するまで至り、確固たるワイン生産国としての地位を築いています。
日本ではまだあまりメジャーではないかもしれませんが、目覚ましい発展を遂げているギリシャのワイン。今後もますますの成長が期待できそうです。
ぜひ皆さんも、今度の週末はギリシャの独立記念日を祝し、ギリシャワインで盃を交わしてみませんか?
それでは今日はこのへんで。
また来週!